介護職経験談

介護職の休み多いんです!特別養護老人ホームで働くと自分の自由な時間が多くなります

介護職経験談

今回は、介護施設に働いたら休みが多かった。「あれ?思ってたのと違う」「世間のイメージと違う」自由な時間が得られた。介護職になって得した事、経験できた事を記事にしています。今から介護職になりたい方や興味がある方のお役に立てれば嬉しいです。

休みが多く自由な時間が取れるのは介護施設勤務です。

介護施設の種類
  1. 特別養護老人ホーム・介護度3以上から入所できます。
  2. 老人保健施設・だいたい3ヶ月間の入所が多いです。医療目的の利用者様が多いです。(病院の横に併設してあります。)
  3. グループホーム・医者から認知症の診断が無ければ入所できません。要支援1~介護度5までです。10名以下の施設なのであまり部屋が空きません。
  4. 介護付き有料老人ホーム・費用が他の施設より高いです。要介護1以上から入所できます。

各介護施設の種類によって入所条件が異なります。施設の種類によって業務内容も異なります。

介護施設で働いて最初驚かれるのが、休日の多さです。各施設の就業規則や、月日数にもよりますが、だいたい月に8日か9日あります。「え~以前の会社は6日しかありませんでした。」とか、「こんなに休んでいいんですか。」と言われます。

介護職も種類が色々あります。デイサービスや訪問介護、有料老人ホーム、グループホーム、介護保険施設などです。「休みも多く自由な時間が欲しい。でも、お金も欲しい。」という方は、特別養護老人ホームがおすすめです。特別養護老人ホームの中でも夜勤が16時間夜勤を選んでください。

特別養護老人ホームで17時から翌10時までの16時間夜勤に入るようになると、夜勤入りの日が17時から出勤です。翌10時までの勤務になり、10時以降は休み。次の日も公休の休みになります。夜勤は16時間という長時間勤務です。

夜勤時は17時から勤務になります。10分前に施設に出勤したとして、それまでの時間は自由時間です。明けの日は10時まで勤務です。その後は休みですので自由時間になります。得だと思えませんか?そして夜勤をすれば夜勤手当もいただけます。

夜勤勤務は夜勤手当もつきます。平日に自由時間が作れるので、夜勤入りや明けの時間に学校行事や参加日を入れる主婦の方多いですよ。

特別養護老人ホームで働いた場合

特別養護老人ホームの1ヶ月の勤務です。夜勤、明け、公休はセットになります。夜勤が5回あるとすると、明けが5回、セットの休みが5回で15回になります。月の休みが9日だとすると、残りの休みが4回で19回です。1ヶ月が31日ですから、19日を引くと日勤帯の仕事は12日しかありません。

例えば工場で働いたとします。工場の勤務が8:30分から17:30まででした。8時30~17:30までの勤務が週休2日で、1ヶ月23日あります。夜勤もありませんので平日な自由な時間もありません。夜勤手当も入りません。特別養護老人ホームで介護職すると夜勤手当と自由な時間が手に入ります。

16時間夜勤をするのと、日勤帯だけで働くのが楽かどうかは個人差があります。ですが、特別養護老人ホームに入職した職員が夜勤まで出来るようになると「介護職っていいですね~」ってよく言われます。

「もっと早く介護職で働いとけばよかった~」「介護ってブラックなイメージだったけど、違いますね」と言われる職員が多いです。最近は働き方改革で残業もない施設が多くなっています。定時で帰れる施設が増えてきているのも現状です。

私が介護職の頃は、夜勤の日は朝から15時までは彼女とランチや映画を見たりしました。明けの日の10時からは次の日も休みなので近場にプチ旅行に行ったりしました。平日の観光地は観光客も少ないし、ホテル代もお得です。私は、20代介護職で本当に楽しみました。

今は介護施設でも有給も取得しやすくなり、毎月希望して入れられる施設もあるぐらいです。私は介護職の時、海外旅行に行きたくて7日間有給を取得しました。有給でバリ島旅行に行きました。1年に1回旅行に行く人と行かない人では鬱病になるリスクが2倍以上違うという研究データもあるそうです。まとまった休みもとれて、プライベートも充実させたいから介護職を選ぶ。そういう目的で仕事を選んでもいいんではないでしょうか。

20代の介護施設勤務最高ですよ自由な時間と夜勤手当がメリットです。

家事、育児ができるようになります!家庭円満です

介護職になったら出来るようになる家事
  1. 洗濯物干し、洗濯物畳み
  2. 料理
  3. お茶碗洗い
  4. トイレ掃除

全くできなかった方でも、てきぱき出来るようになります。

主婦の職員の方に鍛えられますよ(笑)

介護職は毎日介護施設の利用者様の生活を支える仕事です。全く家事が出来なかった人でも、料理、洗濯物畳み、シーツ交換、掃除など出来るようになります。独身の男性、女性は特におすすめです。花嫁、花婿修行を仕事しながらできます。家事や育児のスキルが勝手に身に付きます。

特に男性は結婚した時に家事が出来ると、お嫁さんから大変喜ばれます。毎日仕事で家事をしているようなものなので、家庭でも率先してできます。女性も結婚する前から、家事が出来れば結婚を考える男性へのアピールポイントにもなります。

結婚してからも家事ができれば、出来る嫁だと旦那さんからも褒められます。給料が貰えて家事も出来るようになる。得でしかありませんよね。自分が結婚して喜ばれたことは、子供が生まれた時、子供のおむつ交換がものの十数秒で出来てしまうことでした。

毎日高齢者のおむつ交換をしている介護職からしたら、赤ちゃんのおむつ交換なんて朝飯前なんです。陰部やお尻の拭き方など、教わらなくても出来ます。男性は臭いとか、見た目で赤ちゃんのおむつ交換出来ない人が多いのでお嫁さんから喜ばれます。

育児も出来るようになります

自分は3人子供がいますが、おむつ交換担当になってました。そして、赤ちゃんが離乳食を食べだす頃になると、食事介助があります。食事介助も介護の現場では毎日するので、したことない人よりスムーズに早く出来ます。喉に引っ掛けないように適度な大きさにして、柔らかさも確認しながらスプーンであげます。知識を持って介助できるので安心です。

赤ちゃんも歯はないですが、利用者さんも歯も、入れ歯もない人もいます。そういう面では介護も育児も同じかもしれません。今、介護職で働いている方も、今から働きたい方も、掃除しているという意識で仕事をするより、花嫁、花婿修行と思いながら仕事をすると、介護職って得だなって思えるかもしれません。

ありがとうがいっぱいもらえます!自己肯定感も上がります

介護職になると利用者様の介助をします。生活のお手伝いをするたびに利用者さんから「ありがとう」と言われます。毎日ありがとうのシャワーがもらえます。サービス業でこんなにお客様からありがとうを頂ける仕事って介護だけだと思います。

仕事ですからいいことばかりではありません。業務のミス、人間関係、失敗や悩むこともいっぱいあります。でも、職場に行き利用者さん会って笑顔で「ありがとう」の5文字を言われただけで、「認められてるんだ・・・」また、「頑張ろうと自然に思えるのです・・・」

ありがとうに慣れるとありがとうが当たり前になります。当たり前にならないように気をつけましょう。

最後のありがとう

介護施設では、医者が老衰と判断したら、施設で最後まで看取ることができます。(介護保険法での条件があります。)自分が介護主任だった時の話です。101歳の女性の利用者さんが看取りに入って3日目でした。お医者様が後、一日か二日かもしれませんと言われました。

ご家族も集まり、皆さんで声を掛けたり手や足をさすったりしていました。夜の23時頃でした。ご家族が声を掛ける中、最後に利用者さんが言われた言葉が「ありがとう・・・」でした。はっきりと周りに聞こえる声で自然とご家族、職員に涙があふれました。

その後、呼吸が肩呼吸になり、浅くなり、意識が無くなり、ありがとうの言葉を最後に永眠されました。最後のありがとうの言葉が、「介護施設に預けて良かったと家族を救いました。」働いている職員も介護出来て良かった。自分たちの介護は間違いじゃなかったと思わせたいただきました。

介護施設というと、世間的にいいイメージをもたれてないかもしれません。実際は、色んな笑えるドラマ、泣けるドラマがあります。人がいれば人の数だけ人生のドラマがあります。そして「ありがとう」がいっぱいです。これを見て介護のイメージが少しでも変わってくれたらうれしいです。

医療知識と技術も学べます!もしもの時役立ちます

介護職で働いていると自然に医療の知識が増えてきます。看護師の職員と毎日連携します。看護師へバイタルサイン(血圧、体温、呼吸状態)や排便、排尿の報告をします。報告の中で利用者さんの病歴などの話や、病名の話も出てきます。

学べる医療知識の種類
  1. AED使えるようになります。
  2. 心臓マッサージ・人工呼吸出来るようになります。
  3. 誤嚥した時の対処法学べます。
  4. 血圧図れるようになります。
  5. 病名や薬の名前も覚えられるようになります。

救急車要請の電話も冷静に出来るようになります。

介護施設によっては救命講習の資格を取らしてくれる介護施設もあります。

医療の専門用語など聞いたことがないような病名や言葉は看護師さんに聞くと詳しく教えてくれます。介護施設で一番覚えないといけないのが、緊急時の対応です。入所されている利用者様の80%は80歳以上です。80歳と言うことは80年生きています。

80年心臓も、他の臓器も80年ずっと動いてます。いつ止まるかわかりません。それは突然やってきます。施設職員は突然やってくる緊急時に対応できるように、勉強会を開催します。研修にも行きます。資格も取ります。

10年、20年介護職をしている職員は、緊急時になっても、慌てることはありません。淡々とAEDや心肺蘇生を行い、救急車の対応を行います。自分も20年介護に携わっていますが、緊急時の対応をしたのが30人以上です。心肺蘇生をしたのが10人以上いました。

医療知識があって良かった体験談

その緊急時の知識と経験のお陰で、自分は息子を救うことが出来ました。息子が小学生1年の時でした。夏祭りでイカ焼きを買いました。自宅で食べていました。息子に目をやると、チアノーゼ(血液中の酸素が不足し顔や唇が青紫に変化した状態)がでており、呼吸できない状態でした。

見てすぐ誤嚥したのが分かりました。普通は背中を叩くのですが、イカだった為、背中を叩くだけじゃ出てこないと判断し、息子の口の中に自分の指を入れ吐き出そうとする力を利用しました。見えるとこまでイカが出てきた為、引っ張りだしました。

引っ張り出してすぐ呼吸が出来るようになりました。あの時医療の知識がなければ、慌てたばかりで、誤嚥したことも分からず。救急車を呼ぶだけで命を落としてたかもしれません。医療の知識はあって損することはありません。給料をもらいながらいろいろな資格や医療知識を学べる介護職。素敵だと思っていただけたら嬉しいです。

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