介護職の闇

介護がブラックじゃありません!人間関係の悪化でブラックな介護職場になる可能性があります

介護職の闇

ブラックな介護職場になるには理由があります。介護の仕事がブラックではありません。介護はステキな職業です。人間関係の悪化から色々な問題が増えブラックな職場になっていきます。最初からブラックな介護職場ではありません。今から介護職になりたい方や介護職に興味がある方に少しでもお役に立てたら嬉しいです。

人間関係が悪化する原因
  1. 人員不足な施設が多い
  2. 残業が多い
  3. 職員の余裕が無くなり、職員間の愚痴や喧嘩が増える。
  4. 施設の雰囲気が悪くなる。
  5. 上司と部下の仲が悪くなる。

ブラック介護職場の始まりは人間関係の悪化が始まりです

人間関係の悪化がなぜブラックな介護職場になるのか?上司や介護職員間の仲が悪くなったり、いじめがあったりすると介護施設の雰囲気が悪くなります。雰囲気が悪くなると介護施設内も暗くなりますし、笑い声や元気な声も施設内に聞こえなくなります。

介護職員が笑うこともせず、元気に話もしない職場には行きたくなくなります。職場に行きたくなくなると離職する介護職員が増えます。離職する介護職員が増えると人員不足の可能性があります。人員不足なれば長時間労働やサービス残業をさせられる可能性もあります。

介護職員の気持ちの余裕が無くなると利用者様へ虐待の可能性も出てきます。介護職員の人間関係が悪い介護施設になるだけで、色々な問題が出てきます。離職率が高いからブラックではありません。人員不足だからブラックではありません。最初は人間関係なんです。

人間関係の良い施設、悪い施設の見分け方の方法です。面接に行った時に後日でもいいので、介護施設見学をさせてもらってください。

ブラックだから人間関係が悪いのではなく、人間関係が悪くなるから

ブラックになる可能性があります。

介護施設見学をした時に見るポイントです

介護施設に入った時に事務所や介護職員があいさつをするか

介護施設内を見学すればある程度どんな施設かわかります。まず、事務所職員や介護職員から挨拶をするかです。挨拶をしない介護施設であれば注意が必要です。事務所には介護職員の上司がいます。上司が挨拶も出来ないのに人間関係や雰囲気がいい介護施設になるでしょうか?

あいさつも出来ない介護職員が利用者様に気持ち良い介護を提供できるでしょうか?介護職員に挨拶も教えられないほど余裕がない介護施設だと分かります。まずは、あいさつが大切じゃないでしょうか。

利用者様の車イスの掃除が出来ているかです

車イスの掃除ですが、特に見て頂きたいのが部分があります。車イスに座ると分かるのですが、座ったら横を見ると隙間があります。車椅子は折りたためます。折りたたむために隙間があります。掃除がされてない車椅子はその隙間に、利用者様が食べこぼしたご飯粒などがいっぱい詰まってます。

車椅子の掃除でその介護施設の何が分かるかというと「お客様にサービスが行き届いてない」ということになります。利用者様はお客様です。利用者様はお客様という教育が介護職員にされている施設では車椅子はピカピカです。毎日掃除をしている施設もあるでしょう。

介護業界では車椅子を見ればその施設のサービスが分かると言われているほどです。施設見学して車椅子が汚い施設は注意してください。サービスの質が低い可能性があります。

施設内に職員の笑い声が聞こえていますか

介護施設内で職員や利用者様の笑い声が聞こえるかです。介護職員の笑顔が見えると職員間の人間関係も良好なんだと思います。介護職員や利用者様の笑い声が聞こえると、この施設は人員的に余裕があるんだなっと思えます。

介護施設内の人間関係が良い施設は職員も利用者様も笑顔です。介護職員も元気よく笑顔で挨拶します。介護施設内も笑い声が聞こえてきます。介護職員の人間関係がそこの介護施設の雰囲気を作ります。人間関係の良好な介護施設は介護職員の気持ちに余裕があります。良い介護施設は職員がめちゃ元気ですよ。

やっぱり職場の雰囲気って大事ですよね。

利用者様への虐待がうわさになっている介護施設はブラック職場になる可能性があります

介護職員になりたい方が、介護施設の情報収集をしていたとします。介護職で働いている友人や知り合いから情報を聞きますよね。「あの介護施設利用者様へ虐待しているらしいよ」と噂になっている介護施設を聞いたら気をつけてください。ブラックな職場になる可能性があります。

ただのうわさ話ならいいです。最近でも介護施設で利用者様が虐待され介護職が逮捕されるニュースを見たことがありませんか?ニュースで取り扱われているほとんどが身体的虐待です。身体的虐待は身体を故意に殴ったり、蹴ったり火傷を負わせたりする行為になります。

高齢者虐待を発見した場合、高齢者虐待防止法で最寄りの市役所(介護福祉課)まで通報義務があります。(高齢者虐待防止法により虐待を受けている者の生命身体に重大な危険が生じている場合)例えば、利用者様が介護職員の虐待が原因で亡くなった時の話です。介護施設で介護職員が利用者様に虐待をしている事実を知っていました。知っていたのに通報しませんでした。このケースの場合、通報しなかった介護職員も罪に問われる可能性があります。

介護施設で働いる職員が解雇になるんじゃないかと怖くて、虐待の事実を市役所に通報できない事例もあります。ですが、法でしっかり守られています。虐待の早期発見・対応を図るために「通報等をしたことを理由に解雇その他不利益な取り扱いを受けない(虚偽・過失による通報を除く)」という保護規定もあります。

介護職員は高齢者虐待を発見した場合は市役所や介護施設の施設長に必ず報告をしましょう。令和3年度全国の市町村で高齢者虐待の相談・通報件数は38,768件にも及びます。通報されてないケースもあります。発覚していないケースもあります。

全国ではこれ以上に高齢者虐待が行われている介護施設もたくさんあります。残念ながら全国の介護施設で虐待が行われている介護施設も年々多くなっています。虐待が日常的に行われている介護施設もあります。介護職未経験の方が入職して知らないうちに虐待や、違法行為に加担させられていることもあります。

2021年の全国の介護施設の虐待の調査では、前年度24.2%増の739件

自治体への相談通報は14.0%増の2390件だったようです。

介護施設で介護職員が虐待だとわからなかった虐待事例です

私の知り合いの介護施設でも虐待事件がありました。利用者様の居室にあるナースコールを鳴らせないようにコンセントを抜いた職員がいました。高齢者虐待で懲戒免職になっています。その職員の方はナースコールを鳴らないようにコンセントを抜くことが高齢者虐待になると知らなかったようです。

「何回もナースコールを鳴らすのでうるさいからと」簡単な気持ちで虐待を行ったようです。「え~たったそれだけで~虐待なの?」って思うかもしれません。ナースコールを故意に使えなくした場合は介護放棄(ネグレクト)で高齢者虐待になります。ネグレクトとは「無視する」「世話を怠る」という意味です。介護放棄を指す意味になります。

もし、同僚や上司の介護職員からナースコールのコンセント抜くように言われたら「高齢者虐待になるから出来ません」ときっぱり言えますか?断ったらいじめられるかもとか、評価が下がるかもと思ってしまうかもしれません。

30代男性の介護未経験者だったら、高齢者虐待とも分からずにコンセントを抜いてしまうかもしれません。自分の意思ではなくても協力しなくてはならない雰囲気。知らないと分かってて虐待に加担させられている可能性もあります。

20代女性の虐待事例

私の働いていた施設でもありました。20代女性介護職員が杖がないと歩けない利用者様に対して夜、歩かれると危ないから杖を取り上げていました。杖を取り上げられた利用者様はその夜歩くことが出来ずに部屋から出てこれませんでした。利用者様が事務所に行き事務所職員に訴えたことで発覚しました。

杖を取り上げた20代女性介護職員は指導受けました。始末書を書き懲戒免職なりました。どんな理由でも高齢者虐待は許されません。せっかく入職した介護施設で、30代既婚男性がしらないまま虐待を行って全国ニュースで報道されたくありませんよね。

利用者様に虐待しているという噂がある介護施設には絶対入職しないようにしましょう。知らないうちに虐待に巻き込まれている可能性もあります。ブラック介護施設になる可能性もあります。十分注意しましょう。

つねに人員不足で求人が出ている介護施設はブラックになる可能性あります

求人募集を見るたびに求人が出ている介護施設は注意してください。いくら介護業界が人材不足でも、優良介護施設がつねに人材不足なことはありません。人気があるからです。一方で人材不足の介護施設の職員は理由があって退職します。「勤務がきついとか人間関係が悪いとか、給与が低いとか」理由はいろいろあります。

下手したら、利用者様のご家族から訴えられる可能性もあります。働く職員がいなくても介護施設は24時間利用者様がいます。介護施設に50人の利用者様が生活していて、職員がどんなに少なくても働ける職員でケアしなくてはいけません。

人員不足な介護施設は人手が足りません。一人で大勢の利用者様を見なくてはいけません。一人で10人~15人見る時もあります。一人で10人も15人も見ていると介護事故が起きやすくなります。転倒事故や誤嚥事故や誤薬事故です。転倒事故は歩いている利用者様が床に倒れる事故です。

誤嚥事故は食事中に食べ物を喉に詰まらせて窒息してしまう事故です。(死亡する可能性があります)誤薬事故は他の利用者様の薬を間違って飲ましてしまう事故です。このような事故が起きた場合どの事故も死亡事故につながる可能性があります。

死亡事故後に多いのが、利用者様のご家族からの裁判です。介護施設を訴えた裁判もあります。最近は職員個人を訴える介護事故裁判もあります。

身近な介護施設で誤嚥事故による裁判事例です。

私の友人の施設では、食べ物の飲み込み方が悪い利用者様に刺身を食べさせてしまいました。ご家族や医者などに食べさせていいのか確認していなかったのです。

その結果、刺身を喉に詰まらせ意識が回復せず死亡しました。裁判所は介護施設に対して損害賠償の支払いを命じました。こういう死亡事故が実際に起きています。裁判事例も実際に起きています。この事例は施設への支払いでしたが、個人で訴えられる場合もあるのです。

もし、人材不足の介護施設に入職して30代既婚者の男性が介護事故を起こし本人が訴えられたとします。生活どころじゃなくなります。一生償わなくてはなりません。人材不足になればなるほど死亡事故の確率が高くなります。

介護施設に入職する時は、つねに人材不足の施設は注意しましょう。働きたい地域の介護施設の情報収集を行って優良介護施設を選びましょう。

介護での死亡事故は職員も利用者様のご家族も大変な思いをします。

介護で誰も嫌な思いしてほしくないですね。

社会福祉法人と民間介護施設は待遇が違うかもしれません

社会福法人を設立するメリット
  1. 補助金を受けられる。
  2. 非課税で事業を行える。
  3. 優秀な人材を得られる。(さまざまな優遇処置や厳しい基準があり、信頼性が高い為)
社会福祉法人を設立するデメリット
  1. 設立・運営の条件が厳しい。
  2. 収益事業に制限がある。(営利目的での事業は出来ません)

社会福祉法人の設立には原則1億円以上の資産を有していることが条件

みたいです。

介護業界も社会福祉法人から、株式会社、有限会社いろいろな会社があります。入職するなら社会福祉法人がお得かもしれません。介護施設では3年に1回監査があります。介護保険は税金で成り立ってますので不正がないか検査があるのです。有限会社や株式会社は市役所職員が監査に来ます。

社会福祉法人は県庁職員がきます。県の職員が来る監査では、職員待遇と利用者待遇を見られます。市の監査ではなぜか職員待遇がなく、利用者待遇しか見られません。県の監査では職員の給与、昇給、有給、時間外など細かく見られます。

県の監査で時間外や昇給など給与規定通り行われていなければ指導になるのです。例えば、時間外を支給してなければ、さかのぼって職員に支給しなければなりません。給与規定に年間5千円のベースアップと書かれていても3年昇給してなければ3年さかのぼって支給義務があるのです。

社会福祉法人施設が不正することは難しいのです。株式会社や有限会社の介護施設が不正をしているとは限れません。株式会社や有限会社でホワイト介護施設もたくさんあります。小さな会社でも利用者様の事を1番に考え、介護職員の福利厚生に力を入れている素敵な有限会社や株式会社の介護施設もたくさんあります。

身近な有限会社の介護施設で起きた残業代での事例です

知り合いの介護施設の話です。有限会社だったのですが、サービス残業ばかりさせられ内部告発で労働基準監督署の指導が入りました。2年前からサービス残業の事実がありました。労働基準監督署で事実確認できたので2年間さかのぼり残業代の支払いになったそうです。

私が働いていた介護施設でも3年前までは出勤時の出勤確認は印鑑でした。印鑑での出勤確認だと、出勤時間や退勤時間が分かりません。残業を申請しない限りは出勤、退勤時間が分からないので残業代の支払い義務がないからです。3年に1回の監査で毎回「タイムカードにしてください」と言われてました。タイムカードがなく出勤簿に出勤確認の印鑑を押す介護施設が全国ではまだまだあります。

優良施設では全職員が見れる場所に職員規定と給与規定が必ず置いてあります。見られても、やましい事がないからです。職員規定や給与規定が見れる場所に置いてない場合は、見られたくない事があると思ってください。

働く職員にとって昇給や残業代、有給は大事なことです。面接時に遠慮せず聞いてください。入職してから金銭面でトラブルになると大変です。入職するなら社会福祉法人が安心です。福利厚生も職員の為にと考えている介護施設も多いですよ。参考にしてください。

最近では、働き方改革により残業を無くすように努力している

介護施設もあります。

まとめ

介護と聞けば「ブラックでしょ?」って世間的にイメージがあります。確かにブラックな介護施設も全国で存在します。ですが、最初からブラック職場だったのでしょうか?ブラックになってしまった事情があると私は思います。

ブラックになってしまった事情が、職員同士や上司や部下との人間関係だったのではないかと思います。最初は小さな、小さなきっかけだったんじゃないかと思います。介護施設の上司も「ブラックにしたくてしたわけじゃない」そう思いたいです。介護はステキな職業だからです。

ですが、全国にはブラックな介護施設あることも事実です。ブラックな介護職場で働いて悩んでいる方がいるのも事実です。ブラック介護職場で働くと体力や精神的に消耗するだけではありません。鬱になる可能性もあります。知らず知らずのうちに高齢者虐待や違法行為をさせられている可能性もあります。死亡事故が起きた場合は利用者様の家族が訴える可能性もあるのです。

例えば、介護未経験者の方が人材不足や、虐待が行われているような介護施設に入職したとします。高齢者虐待や死亡事故など起こしました。一生忘れられないです。一生つぐなっていかなければなりません。入職する前の介護施設選びが重要です。入職する前に施設見学をさせてもらいましょう。どこの介護施設も全て一緒ではありません。

ブラック介護施設になりそうな可能性のある施設もあります。ブラック介護施設になっている施設もあるかもしれません。介護職員になりたい方、介護施設選び気を付けましょう。介護職として働くうえで介護施設選びが一番大事かもしれません。今から介護職になりたい方へ、ステキな介護施設に出会えることを応援しています。

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