介護職に就きたい人

介護と腰痛問題!「40代中途採用で介護職に転職した男性例」

介護職に就きたい人

今回は、中年男性で介護職になろうと思っている方が、入職して必ず悩み苦しむ腰痛問題について記事にしています。現在介護業界でも深刻な職業病になっているのが腰痛です。前職は全く関係ない工場勤務等から、勇気を出して介護に転職して腰痛で働けなくなる方も大勢います。介護を辞めたからと言ってすぐ腰痛が治るわけではありません。今から介護職で働こうと考えている中年男性の方に少しでもお役に立てたら嬉しいです。

介護職になった40代中年男性の腰痛対策!

腰痛とは何ですか
  1. 腰痛とは疾患の名前ではありません。
  2. 体の後ろ側の肋骨より下からお尻までの範囲に生じる痛みを指します。
  3. 腰痛の原因はさまざまです。筋肉や人体の緊張、ついかんばんヘルニア、ざこつ神経痛などが考えられます。

腰痛の中にも色々な病気があって、原因もあるんですね。

腰痛に悩む介護職員はいまだに多いです。国が対策を講じるほどになっています。ぎっくり腰や椎間板ヘルニアなどになった場合、ひどい方は介護職を辞めなければならない程です。国としてもただでさえ少ない介護職員を辞めさせたくはありません。

国の対策としては年1回健康診断時に医師による腰痛チェックがあります。腰痛軽減の為に介護ロボットの普及、腰痛予防の講習や腰痛を発症した介護職員に対する支援などがあります。国も介護職の腰痛問題に関しては重要視しています。

国がどれだけ重要視していても、働いている会社が対策をしなくては意味がありません。今は介護施設も職員から選ばれる時代です。優良施設では、利用者様の移乗時は必ず介護ロボットを使うことが義務化されています。使用しなければ評価を下げるといった施設もあります。

腰痛予防用のコルセットを一人一着ずつ購入し配布する施設もあります。職員の福利厚生として整骨院代を出す施設もありますし、マッサージ器具を購入する施設もあります。もちろん会社だけではなく、自分自身でも予防は必要です。

アンケート調査によると97・3%の介護職員の方が腰痛対策を行っているという結果があります。予防としては、オムツ交換や、シーツ交換などベットを腰の高さにあわせます。無理な姿勢はしない。ストレッチを行う。サポーターやコルセットの使用することが対応策としてあげられます。

1番大事なのが自分の介護のスキルを磨くことです。未熟な人ほど、力任せな介護を行い、腰を痛めます。今では力が要らない介護技術など教えてくれる講習があります。自分を守る為にも、介護職で働き続ける為にも、腰痛予防に投資することも必要です。

初めて介護職で働く人は、最初から腰のサポーターを準備して付けてても良いと思います。
介護職で使う腰は今までと全く違うと思っていたほうがいいです。

俺は大丈夫って思っている男性ほど腰痛になりやすいです。気をつけて。

介護職の腰痛体験談

私の働いていた施設でも中年男性の入職3か月目の方が腰を痛め、椎間板ヘルニアで手術を行って入院する方もいました。腰痛で部署異動しなくてはならない職員もいました。腰痛のひどい職員は医者からストップがかかり、介護職で働けなくなって退職になった職員もいました。腰痛対策を意識して行っていきましょう。

なぜ介護職で働く40代中年男性は腰痛になるのか?

10年前までは20代の女性が多く働いていました。現在、中年男性や高齢な方が介護職として勤務されている背景もあります。ですが、腰痛の多くは無理な体制で介護をしたり、力任せな介護が一番の原因になっています。

介護という仕事が他の職業に比べて極端に腰を使う仕事だからです。

腰痛になりやすい介護業務
  1. ベットの位置が低いままでのオムツ交換
  2. ベットの位置が低いままでのシーツ交換
  3. 無理な体制の体位変換
  4. 力任せな移乗介護

体位変換とは?自分で寝返りが出来ない利用者様に2時間~3時間おきに

寝返りをさせてあげることです。

体位変換しないと自分で寝返りが出来ない利用者様はすぐに、じょくそうが出来ます。

無理な体制の原因はオムツ交換です。利用者様個人の状態にもよります。介護5の方で全介助の方のおむつ交換の回数は、8時30分から17時30分の勤務でだいたい4回ぐらいになります。介護度5の方が10人いた場合は40回交換になります。(最低で見積もって40回ですので実際はそれ以上と思ってもらっても構いません)

その40回をベットの上で行います。ベットの高さは、ベットから転落してもケガがないようにどこの施設でも低床にしています。介護職の現場では先輩方から「ベットの高さは必ず腰の高さまで上げておむつ交換してください」っと言われます。

わたしの腰痛体験談

私もでしたが、「時間がもったいないくてめんどくさい」「ベットの高さを低床にするのを忘れて高いまま利用者様が転落した時が」のような理由で「ベットを腰の位置まで」しないのです。一日で40回ですので、週5回働いたときは200回です。

これを中年男性が入職して毎日すると腰を壊して当たり前だと思います。でも、働いていたらそんな冷静に回数を数える余裕もありません。実際今、記事を書いている私も簡単な計算ですが回数を考えてビックリしました。

中年男性がなぜ腰を壊しやすいかというと、力任せの介護をしてしまうからです。女性より男性の方が圧倒的に腰を壊してしまう可能性が高いです。女性は力がないので体全体を使います。中年男性は男の本能的に腕の力や腰の力に頼ってしまうのです。

私の体験談ですが35歳を過ぎて介護を始めて10年した時でした。オムツ交換をいつも通りベットを低床のまましていました。終わって腰を上げた瞬間ゴキッとそのまま動けません。ナースコールを押しました。そのまま職員から担架に乗せられ病院に直行し、ぎっくり腰の診断。1週間寝たきりでした。

40代の中年男性にもなれば腰痛の確率は余計上がりますよね。これから介護職として働く前に腰痛になる原因を知ってるだけでも予防になると思います。

40代中年男性で腰痛になりやすい介護サービスは?

腰痛が全ての介護サービスで起きるわけではありません。座りっぱなしの仕事もあれば、動きっぱなしの仕事もあります。介護サービスの中でも、在宅サービスと施設サービスでは圧倒的に施設サービスで腰痛になる方が多いです。

腰痛で介護を辞められる方のほとんどは介護施設で勤務しています。

施設サービスで腰痛になって働けなくなった方が、在宅サービスで働くことも少なくありません。施設サービスの中でも腰痛になることが多いのが、介護度3以上しか入所できない「特別養護老人ホーム」です。

介護度3以上というのは調査する人で違いますが、常時車椅子の利用者様が多いです。歩けない方です。特別養護老人ホームでは90%以上が車椅子の利用者様です。介護度5にもなると、何もできない。(ご飯も、着替えも、お風呂も、手も足も動かせない)介護用語でいうと「全介助」の方になります。

特別養護老人ホームでは70%が介護度5の利用者様です。介護度が高い利用者様がいればいるほど、腰痛になる確率が高いのです。特別養護老人ホームは給与も介護サービスの中で一番高いです。

介護度が高い利用者様がいるほうが施設に入ってくる介護サービス費が高くなります。介護サービス費が高いと給与が良くなります。給与がいいから中年男性で子供3人にお金がかかる方が入職してくるのです。

40代で子供3人、物価高騰から生活苦!工場勤務から介護職へ

現在、電気代や、燃料費、物価の高騰凄いですよね。最近、国も色々対策をしています地方では、40歳から50歳の中年男性が介護職に転職される方が多いと聞きます。介護職の給料が年々見直しされているからでしょうね。

ハローワーク等でも介護職の就職説明会も開催されていますね。今まで介護では、低賃金で離職率も高く、人材不足が続き、イメージが良くない背景がありました。そこで国が平成21年度から雇用の安定化目的として「介護職員の処遇改善手当」を作りました。

以前、私が勤務していた特別養護老人ホームでは介護職員一人当たり月に4万5千円の手当がついていました。手当が充実したことで工場勤務や他の職業から入職される方が増えました。ただ、そういう中年男性が介護職を始めた途端悩み苦しむのが腰痛です。

いくら前職が体を使う職業だったとしても、スポーツをしてたとしても、介護で使う体は違います。腰痛でぎっくり腰や腰椎椎間板ヘルニアなどになった場合、ひどい方は介護職を辞めなければいけない程です。

せっかく賃金が上がるからと、40代で子供3人と嫁さんの為に転職しても、腰が悪くなって退職になったら後悔しかありません。どうせ稼ぐなら元気に楽しく稼げる介護がいいですよね。

まとめ

今回は中年男性が介護職になって悩む腰痛について記事にしました。介護職にとって腰痛は天敵です。これから介護職として働きたいと思っている中年男性の方が、せっかく稼ごうと介護職になっても腰痛になると大変ですよね。

腰痛になると出費どころか退職しないといけないこともあります。せっかく子供の為、家族の為に転職までして介護を選んだのに、働けなくなるなんて、不利益でしかありません。毎日腰痛対策をすることで5年後、10年後全く変わってきます。毎日意識して腰痛対策行っていきましょう。

介護する側が元気でいなくては介護される側も元気になりません。介護は生活のお世話だけをする仕事だけではありません。利用者様に元気とパワーを与える仕事です。元気に笑って介護していきましょう。

介護職で長く働く為にも、腰痛気きをつけましょう。

 

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